塩化亜鉛(アストリンゴゾール)を鼻から塗布するのは危険?嗅覚障害になる可能性【セルフBスポット治療】

以前、アストリンゴゾールという海外のうがい薬を用いたセルフBスポット治療の方法を紹介しました。

塩化亜鉛(アストリンゴゾール)を鼻から塗布するのは危険?嗅覚障害になる可能性【セルフBスポット治療】
以前、アストリンゴゾールという海外のうがい薬を用いたセルフBスポット治療の方法を紹介しました。 私はこれまで、耳鼻咽喉科にてBス...

私はこれまで、耳鼻咽喉科にてBスポット治療を受けたり、必要な材料を揃えて、自宅でセルフBスポット治療も行ってきました。
薬剤はルゴール液、リステリン、アストリンゴゾールなどを試し、道具も綿棒、ピンセット+綿球、咽頭捲綿子+カット綿など色々試してきました。

しかし、塗布する方法は、必ず喉からでした。
鼻からの塗布は、病院でも自宅でも、一度も試したことはありません。

一部の病院や個人は、Bスポット治療(セルフBスポット治療)で、鼻から塗布することを推奨していたりします。

この記事では、Bスポット治療(セルフBスポット治療)で薬剤を鼻から塗布することの危険性について解説していきます。

塩化亜鉛などの刺激の強い薬剤を鼻からの塗布するのは危険

結論から言うと、塩化亜鉛などの刺激の強い薬剤を鼻からの塗布する行為は、大きな危険が伴います。

鼻の粘膜は口や喉の粘膜よりも遥かに敏感で繊細です。
花粉症や鼻炎で鼻をかみすぎたりくしゃみをしすぎて、鼻の粘膜がおかしくなった経験がある人は多いのではないでしょうか。

そのような繊細な粘膜に、塩化亜鉛水溶液やアストリンゴゾールなどの刺激の強い薬剤を塗布(または通過)させることがいかに危険かは想像に易いと思います。

以下に、塩化亜鉛やアストリンゴゾールを鼻からの塗布することの危険性を一つずつ解説していきます。

とにかく痛い、怖い 鼻水、くしゃみが止まらない

鼻の粘膜はとにかく敏感で繊細なため、何も薬剤が塗られていない棒を突っ込むだけでも傷つきます。
それどころか、鼻をかみまくったりくしゃみをしまくったりして、鼻水が大量に通過するだけでも荒れます。

実は私は以前、アストリンゴゾールを鼻から塗布しようとして、ハクジウ綿棒という長くて細い綿棒を購入しました。

このハクジウ綿棒を、試しに何も付けずに鼻に入れてみたのですが、むずがゆさと痛みとくしゃみがとまりませんでした。
これにアストリンゴゾールや塩化亜鉛水溶液などの刺激の強い薬剤をつけて鼻に入れたらどれだけ痛いか、と想像するだけでも怖かったです。

間違いなく、鼻の入口付近の関係のない粘膜も焼き爛れ、鼻水やくしゃみが止まらなくなると思います。

嗅覚障害になる可能性

塩化亜鉛の鼻からの塗布は、嗅覚をつかさどる部位の損傷の危険性がある、と、海外の医学会?の発表されているほどリスクがあるようです。
私に過去にBスポット治療をしてくれた耳鼻科医二人も、同じことを言っていました。

亜鉛の鼻腔内適用は嗅覚障害をもたらす(米FDA)

留意すべき点として、国外ではグルコン酸亜鉛溶液の点鼻用ゲルの開発が、嗅覚減退した症例により中止された事実があります。
また、堀口先生もBスポット治療で嗅覚が低下した例があると書物に記載しています。
従いまして、嗅神経が分布する鼻腔の天井部位に近い部位の塩化亜鉛塗布は避けるべきです。
出典:http://jfir.jp/chronic-epipharyngitis/

鼻腔内の上部(天井部分)には、匂いを感じる嗅神経(嗅球)があります。

上咽頭に当てることを目的とした鼻からの塗布では、この天井部分に当たることはあまりないと思います。
ですが、アレルギー性鼻炎を治すことを目的として、鼻腔全体に薬剤を塗り拡げようとすると、当たってしまう危険性が高いです。

アストリンゴゾールで鼻うがいをしたという報告も見かけたこともありますが、鼻うがいはセルフBスポットと違い、水(アストリンゴゾール)が鼻腔内全体に行き渡るので、高い確率で嗅神経にまであたってしまうと思います。

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ちなみに、宮城県仙台市にある堀田修クリニックでは、Bスポット治療で、塩化亜鉛の鼻からの塗布を行っています。
堀田修クリニックは、国内で唯一、塩化亜鉛水溶液を処方してくれる病院ですが、鼻から処置するかどうかは自分でよく考えたほうがいいと思います。

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喉からの塗布で上咽頭炎にしっかりと薬剤を当てる方法

そもそもなぜ、喉からではなく鼻からセルフBスポット治療をする必要があるのでしょうか。
目的は二つ考えられます。

一つは、上咽頭炎を治すため、喉からでは届かない上咽頭?に薬剤を塗布するため。
もう一つは、アレルギー性鼻炎を治すために鼻腔内全体に薬剤を塗布するため。

一つ目の場合ですが、私としては、上咽頭にしっかりと薬剤を塗布するのは、喉からだけで十分だと考えています。

同じ上咽頭炎でも、人によっては炎症の位置がかなり上や奥の場合があります。
私もかなり鼻よりの上咽頭に炎症が起こっているようです。


その場合はこの画像のように、咽頭捲綿子をかなり曲げて使えばしっかりと上咽頭に届きます。
喉からの塗布でも痛みやくしゃみや鼻水などのデメリットはありますが、鼻から塗布するよりかはましです。

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鼻腔に塩化亜鉛を塗布してもアレルギー性鼻炎は治らない?

二つ目の理由ですが、鼻腔内に塩化亜鉛やアストリンゴゾールを塗布しても、アレルギー性鼻炎は治らないと思います。

私は花粉症のシーズンに、喉からのセルフBスポット治療を行った時、上咽頭ではなく、鼻の穴の方に塩化亜鉛を塗布したことがあります。
結果は、ただ痛いだけで、血も付かず、炎症もよくなりませんでした。

塩化亜鉛が反応するのは上咽頭炎だけであって、他の鼻腔内の粘膜に反応しないのではないかと思います。

痛みや嗅覚障害などの様々なデメリットを背負って、鼻から塩化亜鉛を塗布しても、アレルギー性鼻炎に何の効果もない可能性が高いのでおすすめできません。

まとめ

以上のように、鼻からのセルフBスポット治療はリスクばかり多くリターンが少ないと思います。
アストリンゴゾールや塩化亜鉛水溶液を用いた鼻うがいよりかは幾分か安全かもしれませんが、やらないほうがいいでしょう。

上咽頭炎 後鼻漏の治療法は医者でも理解している人が少なく、今のところ、患者同士で情報交換をして、効果がある治療法を探すしかない状態です。
そのせいで、ネットのレビューなどを見ていると、アストリンゴゾールで鼻うがいをしたり、あまりにリスキーな行動をとっている人が多い気がします。

私がこのブログで解説している数々の治療法も、それにあてはまってしまうかもと考えることはあります。
私はできる限り安全な方法を発信していきたいと考えています。
ですが、実践するかどうかは読んだ人の判断ですので、自己責任でお願いします。